特集 ライフスタイルと健康―習慣病への対策
Key Articles
綾部 隆夫
1
Takao Ayabe
1
1綾部医院
pp.284
発行日 1991年6月15日
Published Date 1991/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900087
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本号の特集は「ライフスタイルと健康」であるため掲載論文で扱われている分野は食事,運動,嗜好品など多岐にわたっている.本欄ではそれに関連したいくつかの論文や著書を紹介したい.
運動処方で道場信孝先生は運動処方の理論や実際について述べておられるが,同氏による『心臓病と運動』(道場・波多野共著,朝倉書店,1983)では,虚血性心臓病と運動の関係が系統的に詳説されている.運動処方するうえで大切な指標となる目標心拍数の概念,その求め方や意義について同氏らは「運動処方におけるTarget Heart Rateに関する検討」(体力科学37:245-253,1988)の中で述べている.R.A.Bruce氏らによる"Value of Maximal Exercise Tests in Risk Assessment of Primary Coronary Heart Disease"(Amer J Cardol 46:371-378,1980)は動脈硬化促進危険因子と運動負荷の関連性について述べた興味深い論文である.市民のスポーツ参加の気運が高まるにつれて,最近では臨床の場で具体的な運動処方を出す必要に迫られることが少なくない.「スポーツのためのメディカルチェック』(村山編,南江堂,1989)や『運動療法ガイド」(宮下・武藤編,日本医事新報社,1990)では実際面が詳しく述べられている.
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