Dr.徳田と学ぶ 病歴と診察によるエビデンス内科診断・2
脱水の診断─身体所見で否定できるか?
徳田 安春
1
1地域医療機能推進機構(JCHO)研修センター
pp.954-959
発行日 2014年10月15日
Published Date 2014/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414200026
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徳田:皆さん,こんにちは.この連載では臨床疫学的アプローチを用いた具体的な診断戦略を学んでいきます.実際に遭遇した症例に基づいて,レジデントの皆さんとの対話形式で進めていきます.最近の夏は,全国各地で気温が40℃近くにも昇る猛暑が通常となってきています.このような環境では脱水が起こりやすく,特に高齢者はリスクが高くなります.高齢者の脱水は見逃すと死亡率も高くなるため,早期の輸液により予後を改善させる必要があります.今回は脱水疑いのケースについて,まずは症例の病歴と身体所見,簡単な検査結果をみてみましょう.
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