特集 帰してはいけない疾患を除外した後の外来診療
【self-limitingな疾患の積極的診断】
感冒症候群
藤原 靖士
1
1公立南三陸診療所・公立志津川病院内科
キーワード:
咳・鼻水・咽頭痛
,
受診理由
,
健康増進
,
患者-医師関係の強化
,
継続性
Keyword:
咳・鼻水・咽頭痛
,
受診理由
,
健康増進
,
患者-医師関係の強化
,
継続性
pp.892-894
発行日 2014年10月15日
Published Date 2014/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414200005
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Case
感冒症候群患者での健康指導
患者:35歳,男性.
既往歴:特になし,検診で異常を指摘されたことはない.
現病歴:昨日朝,咽頭痛から始まり鼻水が出現.夜になり咳が出たとのことで本日午前外来に受診した.倦怠感,食欲低下なし.体温36.7℃,いわゆるバイタル所見に異常なし.症状は軽症で,咳・鼻水・咽頭痛が同時期に出現していることから感冒症候群と診断.他の症状に乏しく,身体所見を確認して他疾患でないことを確認.仕事をしている年代の男性が平日午前中に受診したことから,受診理由を確認すると,小学校教諭であり,職場で児童にうつすことを心配しての受診であった.可能であれば仕事を休むこと,休むことができなければ手洗い,マスクの励行を勧めた.同時に,喫煙していることがわかったため,児童への影響も含めて禁煙指導を行った.
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