特集 見える!わかる!できる!プライマリ・ケア手技/処置
【基本診療手技・処置】
予防接種(複数同時接種,大腿筋注)・BCG
中山 久仁子
1
1医療法人メファ仁愛会マイファミリークリニック蒲郡
キーワード:
VPD
,
同時接種
,
大腿部筋肉内注射
,
BCG
Keyword:
VPD
,
同時接種
,
大腿部筋肉内注射
,
BCG
pp.413-419
発行日 2014年5月15日
Published Date 2014/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414103205
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ワクチンの複数同時接種
同時接種とは,「2種類以上のワクチンを同時に同一の接種対象者に対して行う」ことである.
■同時接種の必要性
近年,接種すべきワクチンが相次いで認可され増加した.特に乳児期のワクチンは大幅に増え,生後1歳までに,BCG 1回,DPT-IPV 3回,ロタウイルスワクチン2~3回,Hibワクチン3回,小児肺炎球菌ワクチン3回の,計12~13回の接種が必要である.すべてのワクチンを単独接種すれば,接種完了までに時間を要し,ワクチンで予防できる病気(VPD:vaccine prevented diseases,J1)に罹患するリスクが増える.そのリスクを軽減するために,より早期に免疫を獲得することができる同時接種が推奨される.この同時接種をすることで,頻回受診による家族の負担も軽減でき,感冒等で接種機会を逃しやすい小児の接種率向上にもつながる.
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