特集 帰してはいけない「こども」を見逃さないために
【各症状へのアプローチ】
けいれん
佐藤 隆史
1
1船橋二和病院小児科
キーワード:
意識状態
,
けいれん重積
,
群発性けいれん
Keyword:
意識状態
,
けいれん重積
,
群発性けいれん
pp.345-347
発行日 2014年4月15日
Published Date 2014/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414103179
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Case
ロタウイルス胃腸炎,低血糖に伴うけいれん
患者:1歳4カ月,男児.
家族歴,既往歴:特記事項なし.
現病歴:入院前日より下痢,嘔吐頻回.入院当日の朝から排尿なし.ORS(経口補水液)を200ml摂取して嘔吐なし.近医を受診し,傾眠傾向のため紹介となった.外来の待合室でけいれんが起こり,血管確保し1号輸液を開始する間にけいれんは自然頓挫(5分以内).CRT<1秒で,その他の診察所見でも重症脱水の所見なし.血糖が6mg/dlとの報告があり,20%ブドウ糖液の静注と,点滴を5%ブドウ糖加リンゲル液に変更.血糖は287mg/dlに上昇したが,意識障害は遷延し,自発開眼するまでには4時間ほどかかった.
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