特集 完全解説 ロコモティブシンドローム
【総論】
ロコモティブシンドロームの意義
中村 耕三
1
1国立障害者リハビリテーションセンター
キーワード:
歩行速度
,
下肢筋力
,
バランス
Keyword:
歩行速度
,
下肢筋力
,
バランス
pp.652-655
発行日 2013年8月15日
Published Date 2013/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102930
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わが国は人口の高齢化を受け,臨床現場で運動器障害のために歩行が困難となる高齢者が急増している.これまでになかった新たな集団の出現であり,今後の人口の高齢化の予測を考えるとその予防対策が重要である.
2007(平成19)年10月,日本整形外科学会はロコモティブシンドローム(locomotive syndrome:ロコモ,運動器症候群)の概念を,その予防対策とともに発表した1).そして,2013(平成25)年度からの国の健康づくり運動「健康日本21(第2 次)」が,健康寿命(J1)の延伸を掲げ,その具体的な53の数値目標の1つに「ロコモの認知度を向上させ,現在の17.3%から80%にする」ことがとりあげられている.運動器の健康増進,ロコモ対策は国の重要な課題である.
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