JIM Lecture 外来で始める睡眠医療・6【最終回】
現在の睡眠医療が抱えている問題点と対策 地域で睡眠医療を行っていただくために
中山 明峰
1,2
,
栗山 真一
1,2
1名古屋市立大学病院 睡眠医療センター
2名古屋市立大学 耳鼻咽喉科
pp.521-525
発行日 2013年6月15日
Published Date 2013/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102887
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◆太古から人間は不眠に悩まされている.近年,睡眠医療が大変盛んになり,テレビ番組などで頻繁に取り上げられるようになった.そのためか,一般診療でも,配偶者のいびきがうるさいがどうしたらいいか,睡眠薬を使っているがそれでも寝られずどうしたらいいか,などの睡眠に関する相談を受けることもあるかと思う.
一方,業者に勧められて睡眠時無呼吸症候群を疑う患者に対し簡易型検査を行い,CPAP(持続的陽圧加圧装置)治療を行っている医師も大勢いると思われる.ところが睡眠医療に精通していないため,その管理や対応に苦慮しているという声をよく耳にする.
今回,本誌にて計6回にわたり,睡眠医療について基本項目よりわかりやすく解説することとなった,明日からの診療に役立てていただければ幸いである.
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