特集 家庭医のためのワクチン・プラクティス
【生涯にわたるワクチン・プラクティス】
思春期
横谷 省治
1
1筑波大学医学医療系臨床医学域(総合診療科)
キーワード:
性行為感染症
,
HBVワクチン
,
HPVワクチン
,
ブースター
,
キャッチアップ
Keyword:
性行為感染症
,
HBVワクチン
,
HPVワクチン
,
ブースター
,
キャッチアップ
pp.652-656
発行日 2012年9月15日
Published Date 2012/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102592
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Case
HPVワクチン接種に受診したのを機に必要なワクチンプランを立てたケース
患者:15歳の女子.ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種を希望して母親と来院した.予約の際に母子手帳を持参するよう伝えていた.ワクチン接種歴を確認すると,中学1年生時の麻疹風疹(MR)ワクチン第3期の接種を逃していることがわかった.任意接種である水痘ワクチンは未接種で罹患の既往もなかった.これらのワクチンの必要性が高いことを説明したところ,接種を希望された.姉が妊婦だとのことで急ぎMRワクチンを取り寄せて接種し,4週間あけて水痘ワクチンを接種することにした.また赤ちゃんを守るために年長者の百日咳予防が重要であることを説明したところDPTワクチンも希望され,MRワクチンと同時に接種することにした.40代の両親もDPTワクチンを希望した.ただし副反応を避けるために3人とも0.2mlに減らして接種することにした.HPVワクチンはガーダシルⓇを選択したので,2回目の接種は2カ月後となった.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.