特集 家庭医のためのワクチン・プラクティス
【生涯にわたるワクチン・プラクティス】
乳児期・小児期
齋藤 昭彦
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科 内部環境医学講座小児科学分野
キーワード:
任意接種
,
定期接種
,
ワクチン
Keyword:
任意接種
,
定期接種
,
ワクチン
pp.646-651
発行日 2012年9月15日
Published Date 2012/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102590
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Case
患者:2カ月,女児.
周産期歴:特記すべきことなし.
生後2カ月の予防接種を希望して来院.体温37.1℃,身体所見上,特記すべきことなし.この時期に接種されるべきワクチンは,①インフルエンザ菌b型(ヒブ)ワクチン,②結合型肺炎球菌ワクチン,③B型肝炎ワクチン,④ロタウイルスワクチンである.それぞれのワクチンの効果と起こり得る副反応,並びに同時接種の利点を説明し,まずは,ロタウイルスワクチンの経口投与,続いて左上腕伸側部にヒブワクチン,右上腕伸側部に結合型肺炎球菌ワクチン,左大腿前外側部にB型肝炎ワクチンをそれぞれ皮下接種した.ワクチン接種後,約30分問題がないことを確認したうえで帰宅とした.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.