特集 思春期女子への診療―ティーンズとどう向き合いますか
総論
一般外来受診で思春期女子と話し合うべきこと
稲田 美紀
1
1橋場診療所 医療福祉生協連家庭医療学開発センター
キーワード:
スクリーニング
,
リスク軽減カウンセリング
,
予防接種
,
避妊
,
STI予防
,
精神科的問題
,
喫煙
,
違法薬物
,
事故予防
Keyword:
スクリーニング
,
リスク軽減カウンセリング
,
予防接種
,
避妊
,
STI予防
,
精神科的問題
,
喫煙
,
違法薬物
,
事故予防
pp.794-800
発行日 2011年10月15日
Published Date 2011/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102307
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Case
かぜで受診した高校2年生
患者:17歳,女性.
主訴:咳,鼻汁.
現病歴:昨日からの主訴にて受診した.診察を終え感冒の診断で処方した後,「いい機会なので,かぜ以外のことについても健康チェックをしておきたいのだけど…」と話し始めた.HEADDSSモデルに基づき質問した.家庭および学校生活に問題はないようであった.性行為の経験はないとのことであり,避妊法とSTI予防について指導し,セックスしないことが最も安全な方法であることと伝えた.タバコおよび違法薬物の危険性,事故予防について説明した.予防接種歴についてはよく覚えていないとのことだったので,思春期に接種したほうがよいワクチンがあることを説明し,母子手帳を持ってくるように指示した.とくに病気がなくても,健康指導をかねて年に一度くらいは,定期健診のために受診してほしいと伝えた.
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.