JIM Library 私の読んだ本
―新見 正則(著)―『本当に明日から使える漢方薬―7時間速習入門コース』
星野 惠津夫
1
1癌研有明病院消化器内科部
pp.78
発行日 2011年1月15日
Published Date 2011/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102085
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外科医は単純である.単純であるがゆえに,何が正しく何がまやかしであるかの白黒をはっきりつける.一旦これが正しいと思えば,180度自分の考えと方向を変えてしまう.そしてその世界にのめり込む.ところが内科医はこうはいかない.「ああなるほどね」と頷きながら,一歩下がって逡巡する.
私の漢方の師である池田和広先生は,日本の脳外科の黎明期に新潟大学で脳外科の臨床研究をされたが,ご自身が肝炎に罹り,一旦は地獄をみたものの,食事,運動と漢方薬で肝炎を克服し,師匠である小倉重成先生とともに,漢方と鍼灸の研究に没頭され,私たちにその本筋を伝授してくださった.
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