特集 歯科口腔外科との連携
各論Ⅰ
中高年の歯周病と根尖性歯周炎,歯性上顎洞炎
大鶴 洋
1
1独立行政法人国立病院機構 東京医療センター 歯科口腔外科
キーワード:
歯肉出血
,
歯の動揺
,
腫脹
,
口臭
,
歯磨き
Keyword:
歯肉出血
,
歯の動揺
,
腫脹
,
口臭
,
歯磨き
pp.22-24
発行日 2011年1月15日
Published Date 2011/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102072
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Case
歯周病治療により糖尿病が改善した1例
患者:65歳,男性.
現病歴:糖尿病のため通院中.以前より歯肉出血および歯の動揺を自覚していたが,痛みがないため放置していた.歯科を受診したが,進行した歯周病と診断され,抜歯の適応と言われ通院を止めてしまう.その後も歯肉出血が減らないため決心して歯科治療を受けることにした.歯石除去や歯磨き指導を受けていくにつれて,歯肉出血の軽減を自覚した.動揺していた歯の抜歯も受け入れ,歯周病の改善と補綴処置でしっかりと咬めるようになり食生活も安定してきた.その後,かかりつけ医での検査においてHbA1cの改善がみられ,食事療法にも意欲的になり糖尿病の状態も改善してきている.
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