特集 プライマリ・ケア医のための関節リウマチ診療のすべて
【より早期に正確に診断するために】
関節リウマチでみられるX線所見
佐川 昭
1
1佐川昭リウマチクリニック
キーワード:
関節リウマチ
,
X線写真
,
bare area
,
早期RAの診断
,
画像診断
Keyword:
関節リウマチ
,
X線写真
,
bare area
,
早期RAの診断
,
画像診断
pp.756-759
発行日 2010年10月15日
Published Date 2010/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102010
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関節リウマチ(RA)は数ある骨関節疾患のなかでも罹患例数が多く,進行性の骨関節破壊を起こしてくる難病の一つである.ACR(アメリカリウマチ学会)は,RA治療の目標として以下の3点を挙げている.①痛みを取り除くこと.②身体機能の低下を防ぐこと.③関節破壊の進行を止めること.これらを実現することによって寛解が得られるとされている.
従来の治療によると,①はある程度可能であったが,②については不十分で,③についてはまったくお手上げの状態であった.しかし近年,生物学的製剤を主とする有力な治療薬が出現してからは,従来の成績とは大きく異なり,とくに早期例では飛躍的に寛解率が改善してきている.したがって近年のRA診療では,早期に診断し早期に治療を開始することが臨床医にとって重要な使命になってきている.
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