特集 肩こりを解きほぐす
【肩こりをきたす病態と診断・治療のポイント】
眼科疾患―眼精疲労・眼瞼下垂
梶田 雅義
1
1梶田眼科
キーワード:
眼精疲労
,
自律神経
,
調節
,
眼位
,
眼瞼下垂
Keyword:
眼精疲労
,
自律神経
,
調節
,
眼位
,
眼瞼下垂
pp.291-293
発行日 2009年4月15日
Published Date 2009/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101668
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Case
慢性の頭痛と肩こりの原因が遠視眼であった1例
患者:72歳,女性.
家族歴:目の悪い人はいない.
現病歴:20歳頃から肩こりを経験している.忙しい時には頭痛が生じ,時々頭痛薬を服用していたが,40歳頃からは毎日服用するようになった.35歳頃に手元が見づらくなり,眼鏡店で初めて老眼鏡を作成した.その後もすぐに眼鏡が合わなくなり,10数個の老眼鏡を作成したが,どれを掛けても快適ではない.
現症:中等度の遠視(J1)と老視を認めた.
治療:30日間連続装用が可能なソフトコンタクトレンズを用いて遠視を矯正し,累進屈折力遠近両用レンズ眼鏡を用いて老視を矯正し,コンタクトレンズと眼鏡の同時併用を行った.装用直後から,肩こりは消退し,長年月にわたり常用していた頭痛薬も全く必要がなくなった.
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