特集 手をみせて
【全身疾患でみられる手の所見】
循環器疾患でみられる手の所見
久米 輝善
1
,
吉田 清
1
1川崎医科大学循環器内科
キーワード:
心不全
,
チアノーゼ
,
感染性心内膜炎
,
Osler結節
,
レイノー現象
Keyword:
心不全
,
チアノーゼ
,
感染性心内膜炎
,
Osler結節
,
レイノー現象
pp.478-481
発行日 2008年6月15日
Published Date 2008/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101437
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Case
皮膚所見と発熱の経過から感染性心内膜炎が疑われた1例
患者:62歳,男性.
既往歴:特記すべきことはない.心雑音を指摘された既往もない.
現病歴:3カ月前に歯科を受診.2カ月前から37℃台の発熱が持続するようになった.1カ月前に近医(内科)を受診し,感冒として治療され抗菌薬の投与を受け発熱は軽快していた.手に有痛性紅斑が出現するようになり近医(皮膚科)を受診.感染性心内膜炎が疑われ,当院に紹介入院となった.経胸壁心エコー図上,感染性心内膜炎に伴う可動性のある疣贅と重症僧帽弁閉鎖不全を認めた.
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