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Case

低血糖により意識障害・痙攣を起こした1例

患者：50代，男性．

現病歴：午後2時頃，外回りの仕事の途中，昼食をとろうとしてファミリーレストランに立ち寄り，カレーとコーラを注文．食べようとしているところで（実際は5口ぐらい食べたところで），意識消失，痙攣が起こったということで，救急車が呼ばれた．

　救急隊員が到着した頃には痙攣は治まっていたが，救急車に乗るのを拒否した．コミュニケーションがとりにくかったが，何とか説得し救急外来へ搬送された．当院は初診の患者で，点滴は拒否され，血液検査だけは承諾した．あとから，A病院で肝臓病で治療を受け，退院したばかりとのことを本人が話してくれた．顔面打撲があり，X線写真と頭部CTは了解してもらい，施行した．頭部CTから戻ってくる頃には落ち着いた感じになり，話のつじつまが合うようになった．

　先ほどの血液検査で血糖が36mg/dlという値が返ってきたので，低血糖の診断にて再度デキストロメータにてチェックすると，136mg/dlという値であった．