Editorial
総合診療部と救急部
伴 信太郎
1
1名古屋大学医学部附属病院総合診療部
pp.359
発行日 2008年5月15日
Published Date 2008/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101407
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今回は総合診療部と救急部のあり方について考えてみたい.というのも,総合診療部門と救急部門を一体化して運営するのが効率的かつ効果的であるかのような誤った考え方を散見するようになったからである.
救急外来では多くが1次または2次レベルの患者である(とくに小児にこの傾向が著しい).そのために,そこにマネージング・ドクターとして救急専門医がいてくれさえすれば,救急専門医でなくとも,普通の内科医,小児科医でも十分救急外来で診療できる(もっとも,多くの救急外来では,この救急専門のマネージング・ドクターなしに運営されているのだが).総合診療専門医(ここでは,家庭医と病院総合医を含める.以下,総合診療医と略記)も,救急専門医と協力して救急外来の重要なマンパワーとして活動できる.
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