特集 論争の現場を見にいく
【実例で見る論争】
新医師臨床研修制度
市村 公一
1
1昭和大学藤が丘病院精神神経科
キーワード:
必修科目
,
スーパーローテート方式
,
主治医
,
医師の偏在
,
医療提供体制
Keyword:
必修科目
,
スーパーローテート方式
,
主治医
,
医師の偏在
,
医療提供体制
pp.1041-1043
発行日 2007年12月15日
Published Date 2007/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101302
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インターン制度廃止から36年ぶりの改革となった新医師臨床研修制度がスタートして4年になる.初年度はマッチングのスケジュールがずれ込み,情報不足もあいまって医学生の間に大きな混乱を招いたが,マッチングも今やすっかり年中行事として定着したようである.新制度は,「医師としての資質の涵養」「プライマリ・ケアの習得」,それに「研修に専念できる処遇の確保」を3つの柱とし,これにより基本的な診療能力を身につける機会が増え,臨床教育の重要性がこれまで以上に認識されたと評価する声がある.しかし,その一方でさまざまな問題点も指摘されている.
論点は多岐にわたるが,本稿では「研修科目と研修方式」という制度の内容面と,「医師の偏在」という制度の影響の2点に分けて,争点をまとめてみた.
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