特集 子どものミカタ!
【乳幼児健診】
②乳幼児健診でよくみる異常所見―どんな時に専門医に紹介すべきか?
戎 寬
1
1えびす子どもクリニック
キーワード:
健診票
,
身体発育曲線
,
新生児聴覚スクリーニング
,
弱視の原因
Keyword:
健診票
,
身体発育曲線
,
新生児聴覚スクリーニング
,
弱視の原因
pp.761-765
発行日 2007年9月15日
Published Date 2007/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101219
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乳幼児健診の目的は,治療が必要な病気をみつけること,事故予防や予防接種などの保健指導をすること,そして子育ての心配ごとに対する育児相談をすることなどである.
本稿では,健診の目的の基礎にあたる比較的よくみられる病気や異常所見をみつけた時の具体的な対応や考え方を解説する.問題となる病気の領域は,小児科,小児外科,小児循環器科,皮膚科,形成外科,整形外科,泌尿器科,耳鼻科,眼科など多岐にわたる.その対応としては,自院で経過をみるあるいは治療をする,近くの小児科クリニックや総合病院の小児科に紹介する,直接各科の専門医に紹介するなどの場合が考えられる.病気が軽くその経過や治療内容が十分に理解できている場合は,自院で経過をみてよい.判断が難しい場合は,小児科専門医に紹介するとよい.
小児科専門医は,子どもの全体を把握し家族の考えも確認して管理治療し,必要に応じて適切な時期に専門科に紹介する.病気の診断と治療法が明らかな場合は,直接専門医に紹介するとよい.
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