What's your diagnosis?[56]
ウイルス感染症で尿閉?
福政 宏司
1
,
小泉 三輝
1
,
宮腰 明典
1
,
小田垣 孝雄
1
,
小山 弘
1
1国立病院機構京都医療センター総合内科
pp.637-639
発行日 2007年8月15日
Published Date 2007/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101182
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病歴
生来健康な20代の男性.入院3日前の夜間から体調不良を自覚.翌日には頭痛が出現し,入院前日に発熱,悪寒を認め,当科外来を受診.受診時体温38.9℃,血圧110/60mmHg,脈拍88/分・整であった.身体所見上neck flexion test陽性で髄膜炎を疑い腰椎穿刺を施行,髄液は無色透明,蛋白43mg/dl,糖63mg/dl,細胞数12/mm3,好中球1/mm3,リンパ球11/mm3であり,ウイルス性感染症の診断で鎮痛薬を処方され帰宅となった.帰宅後も解熱せず,嘔気のために経口摂取・解熱鎮痛薬内服できず翌日救急外来を受診.頭痛,筋肉痛・関節痛,悪心嘔吐あり.咳,鼻汁,咽頭痛,腹痛・下痢なし.とくに既往歴はなく,喫煙,飲酒なし.工場勤務.
身体所見
意識清明,体温39.0℃,血圧122/79mmHg,脈拍107/分・整.眼球結膜黄染なし,眼瞼結膜充血あり,眼球運動障害なし,対光反射迅速完全,眼振・複視なし.口腔粘膜やや乾燥,頸部リンパ節腫脹なし.心音清.呼吸音異常なし.腹部平坦,軟,圧痛なし,肝脾腫なし,腸蠕動音正.neck flexion test 陽性,jolt accentuation of headacheあり.その他,神経学的異常所見なし.
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