となりの総合診療部[30]
藤田保健衛生大学医学部一般内科
井野 晶夫
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1藤田保健衛生大学医学部一般内科
pp.538-539
発行日 2007年6月15日
Published Date 2007/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101153
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藤田保健衛生大学病院のある愛知県豊明市には,尾張の小大名だった織田信長が1560年に全国統一の口火を切った桶狭間の古戦場があります.現在は名古屋市に隣接するベッドタウンとして発展し,病院は外来1日2,000人,入院ベッド数は1,505床あり,さらに救命救急センターなど高度先進医療に対応する設備を備えています.3次救急体制に加え,1次,2次救急患者にも対応し,豊明市や名古屋市の隣接する区域からの受診患者が大半を占め大型市民病院としての役割もこなしています.
「一般内科」の生い立ち
1972年の医学部設立以来,内科は臓器・病態別に専門・細分化された講座で構成され,高度先進医療を推進してきました.このようななかで内科講座のより良いあり方について検討を進めてきた内科教授会から,内科全般にわたる問題に包括的に対応できる診療科を設けて,学生の臨床実習(クリニカル・クラークシップ)や内科初期・後期臨床研修の場として機能させ,専門領域での研修前に基礎となる診療能力の向上を図ることが検討されてきました.
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