特集 知っておきたいゲノムの知識
ゲノム研究のもたらすもの
Common Diseaseの遺伝子診断
佐瀬 一洋
1
1国立循環器病センター第七循環器科
キーワード:
生活習慣病
,
疾患関連遺伝子
,
環境因子
,
遺伝子多型
,
倫理指針
Keyword:
生活習慣病
,
疾患関連遺伝子
,
環境因子
,
遺伝子多型
,
倫理指針
pp.118-123
発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101096
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高血圧,糖尿病,気管支喘息など,日常の診療でしばしば遭遇するcommon diseaseについて,臨床医は家族歴聴取を重視することを通じて遺伝素因の重要性を教えられてきた.
いわゆる生活習慣病は,遺伝と環境の複雑な相互作用による多因子疾患であり,これまでその病態の解明は容易ではなかった.ヒトゲノムの解読により,予防・診断・治療にパラダイム・シフトが起きたといっても過言ではない.オーダーメイド医療が実現するという期待と,保険加入・結婚・就職に影響するのではという不安が交錯しているが,現在過渡期にあることだけは確かである.
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