特集 トラベルメディスンのすすめ
海外渡航者へのアプローチ
松木 孝道
1
1外務省・在カザフスタン日本国大使館
キーワード:
travel medicine questionnaire
,
持ち出し病
,
持ち帰り病
,
海外旅行傷害保険
,
緊急医療アシスタンスサービス会社
Keyword:
travel medicine questionnaire
,
持ち出し病
,
持ち帰り病
,
海外旅行傷害保険
,
緊急医療アシスタンスサービス会社
pp.474-479
発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100952
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Case
Case 1 先進国家族同伴長期滞在予定者
患者:45歳,男性.
相談内容:高脂血症で3年来メバロチン(R)錠(5 mg)2T分2朝夕食後を続けている.T.Chol 260 mg/dl,HDL 30 mg/dl,TG 254 mg/dl.海外事業を展開している勤務先から5年の予定で中南米統括事務所勤務を命じられ,6カ月後に家族を同伴して米国マイアミ市に赴任する予定.赴任後は月の半分はカリブ海諸国・中南米諸国への出張生活となる.6歳の子女はマイアミ市内の現地公立小学校に編入予定だが,日本で受けた定期予防接種のみでは編入不可との連絡を受けた.本人の現疾患治療継続の方法と,本人および家族の予防接種について相談.
Case 2 途上国バックパック旅行帰国者
患者:23歳,男性.
既往歴:狂犬病不活化ワクチン接種歴なし.
相談内容:2週間前にインド・ネパール国境付近で野犬に咬まれた.すぐに現地の医療機関を受診し,創部の消毒洗浄後,破傷風トキソイドの接種を受けたが,狂犬病に関しては未処置.現在,何らの症状もないが,このまま経過観察で良いか不安になり来院.
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