特集 家庭医のためのウイメンズ・ヘルス読本
【主訴からのアプローチ―病歴でどこまで迫れるか】
⑤乳房の痛みとしこり
小嶋 一
1
1UPMC Shadyside Family Health Center
キーワード:
マンモグラフィ
,
乳房超音波
,
乳腺症
,
囊胞穿刺
Keyword:
マンモグラフィ
,
乳房超音波
,
乳腺症
,
囊胞穿刺
pp.324-326
発行日 2007年4月15日
Published Date 2007/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100918
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乳房に関する訴えとプライマリ・ケア
乳房に関する主訴は,月経痛,月経不順,帯下,不正性器出血とともに頻度の高いものではあるが,実際にプライマリ・ケアの現場で乳房に関する主訴に遭遇することは比較的少ない.女性の乳房の問題に対する羞恥心,プライマリ・ケア医との信頼関係,乳癌に対する恐怖などが受診を妨げる理由である.
普段の診療で医師・看護職員の側から,乳房を含めた婦人科系疾患に対する敷居を低く保つ努力が患者さんの受診を促すために必要である.女性看護師に対しては気軽に婦人科系の主訴を相談しても,医師に対してはできない患者さんもいる.その時に看護師側からの「うちの先生は婦人科も大丈夫よ」という一言は大きな意義を持つ.
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