特集 健診で異常を指摘された人へのベストガイド
【一般健康診断での異常】
一般健康診断での異常―血中脂質検査
埋忠 洋一
1
1UFJ銀行東京健康管理センター
キーワード:
高コレステロール血症
,
ガイドライン
,
スタチン
,
虚血性心疾患
Keyword:
高コレステロール血症
,
ガイドライン
,
スタチン
,
虚血性心疾患
pp.321-323
発行日 2003年4月1日
Published Date 2003/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100583
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Case
高度の高コレステロール血症で狭心症を発病した1例
患 者:34歳,男性.
既往歴:特記すべきことなし.
家族歴:高コレステロール血症(-),虚血性心疾患(-).
現病歴:30歳の時,職場の健康診断にて高コレステロール血症(320 mg/dl)を指摘されるも放置.仕事上の接待や付き合いが多く,帰宅が遅いこともあり,食事療法および運動療法のいずれも実施されず.33歳にて狭心症を発病,PTCAを実施.その後,食事療法とスタチン投与にて予想以上にコレステロール値は改善.現在コレステロールは管理目標の180 mg/dl前後でコントロールされており,狭心症の再発は認めない
血中脂質検査は,動脈硬化の進展や虚血性心疾患の予防の指標として,健康診断や人間ドックなどでは必ず実施される検査項目である.
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