特集 ズバッと答える臨床知識 学生・患者に説明できますか?
解剖・病態生理の疑問
季節の変わり目や雨の日に関節が痛くなるって本当?
森 敬良
1
,
今出 慎司
2
1姫路医療生活協同組合共立病院
2出雲市民病院整形外科
キーワード:
季節
,
天候
,
関節痛
Keyword:
季節
,
天候
,
関節痛
pp.914-915
発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100456
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「ここかしこ 痛み体は 梅雨に入る」(李渓)と詠まれたように,季節によって関節痛が影響を受けることは昔からいわれている.医学の父であるかのヒポクラテスも,天候と健康との関係を述べているほどである.実際,われわれの臨床現場でも「梅雨になったので古傷が痛くて」「寒いと関節が痛みます」などの訴えは多い.このことを逆に,関節リウマチの患者はその症状によって天気を予測できるのではないかという研究もなされている.しかし,これらは一体本当なのだろうか? 単なる思いこみや錯覚ではないだろうか? 今回,われわれは一般の臨床医として,この疑問について考えてみた.
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