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治療・薬の疑問
どうして乗り物酔いになるの? 予防と対策は?
石井 正則
1
1東京厚生年金病院耳鼻咽喉科
キーワード:
乗り物酔い
,
動揺病
,
自律神経
,
抗利尿ホルモン
Keyword:
乗り物酔い
,
動揺病
,
自律神経
,
抗利尿ホルモン
pp.916-917
発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100457
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- 文献概要
乗り物酔いは「動揺病」とも呼ばれ,バスや舟などの乗り物に乗ると,次第に気分が悪くなり,吐いてしまう不快な症状をいう.一般的には3,4歳頃から始まり,小学生の高学年から中学生でピークを迎え,その後は年齢とともに減少する.多くの人が経験する症状であり,最近では,乗り物だけではなく,大画面のスクリーンを見ていて,激しく動く画像で酔ってしまう症状(シネラマ・シックネス)や,宇宙飛行に伴う「宇宙酔い」も乗り物酔いの一種と考えられている.
近年の国際化と交通機関の発達に伴い,ますますその症状を訴える人が増えているのが現状である.
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