発行日 2000年7月20日
Published Date 2000/7/20
DOI https://doi.org/10.15106/J03022.2001004636
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対象は,がん治療のために入院中で,病院治療の他に代替的治療を行っている11名(男5名,女6名,平均年齢は59.2歳)である.対象者11名にインタビューを行い,そのデータを質的な手法によって分析を行った.対象者が実施中の代替的治療は14種類あった.取り入れる動機は,家族や知人からの情報提供と勧め,ほかのがん患者が実施していた,自分の病気に対する考え方や価値観に合っていた,自らの関心という4点であった.対象者の代替的治療に対する思いや期待は,病院治療が順調に進むようにしたい,自然治癒力を高めたい,なんとかがんに効いてほしい,病気に対して自分でやれることはやりたい,何かにすがりつきたいなどであった.代替的治療について医師に報告や相談をしていたのが8名で,医師の反応は,好きにしていい(5名),何もいわなかった(2名),患者の気持ちが大切だ(1名)であった
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