JIM Report
病院ホームページにおける“研修医ノート”
秋山 瞳
1
1親仁会米の山病院
pp.666-668
発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100399
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米の山病院では,2005年よりホームページ内で“研修医ノート”(図1)を公開している.研修医3名により書かれ,読者がコメントをつけるという形式の日記である.本来は医学生への臨床研修のPRを目的として始められたが,医師と他職種とのコミュニケーションや研修医のポートフォリオとしての役割などさまざまな成果があったので紹介する.
HPで医学生に当院の研修をアピール
当院は,福岡県大牟田市という決して大きくはない町にある200床ちょっとの小さな病院であり,なかなか医学生には知られにくい存在だった.マッチング制度が始まった初年度に入職した研修医はおらず,2年目の2005年度には3人の研修医が入職することになったが,3年目に当院へ入職する見込みのある医学生は0だった.
その打開策として立ち上がったのが,“研修医による日記プログラム”だった.米の山病院は長年,ローテートもしくはスーパーローテート方式の臨床研修を行ってきた基盤があり,1年を終えて振り返ると,決して悪くはない研修内容であったと思う.存在さえ知ってもらえれば,興味を持ってくれる学生がいるのではないか? では,どうPRすればよいのか? 全医師で話し合って出された結論が,病院ホームページで研修医自身に研修生活を語ってもらおう,というものだった.
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