特集 一般診療の薬 Essential Medicine 80
代謝・内分泌疾患薬
①糖尿病薬
赤井 裕輝
1
1仙台構成病院糖尿病代謝センター
キーワード:
低血糖
,
2次無効
,
ブドウ糖毒性
,
メタボリック症候群
Keyword:
低血糖
,
2次無効
,
ブドウ糖毒性
,
メタボリック症候群
pp.572-576
発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100116
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【糖尿病薬:スルホニルウレア系】
グリミクロン(R)(グリクラジド)
■症例
51歳の男性.45歳時の検診で糖尿病を指摘されたが放置していた.51歳で橋梗塞を発症し神経内科に2週間の入院.HbA1c 13.7%,一時インスリン治療したのち食事療法のみで退院し,当科を紹介された.BMI 25.5,HbA1c 13.0%,毎日,缶コーヒー5本,スポーツ飲料5本を飲んでいた.入院できないため,脱水対策に生食を点滴.飲み物をお茶にして,どうしても欲しい時にはポカリスエット ステビア(R)と指導.以後,毎月のHbA1cは11.2,9.8,8.9,8.3,7.7,7.6%と低下した.改善が停止に至り,グリミクロン(R)1/2錠を開始.以後,HbA1cは再び7.2,6.7,6.3%と順調に改善した.その後もコントロール良好である.
■通常の使い方
グリミクロン(R)ならば20 mgを分1朝食前,40 mgを分1または分2(朝夕)でのコントロールが最適.最大160 mgまで処方可能.
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