学会印象記
第96回米国泌尿器科学会(AUA)—新しい風を見る
町田 豊平
1
1東京慈恵会医科大学
pp.959
発行日 2001年9月20日
Published Date 2001/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413904525
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米国泌尿器科学会(AUA)の朝は早い。東の空がようやく明けはじめる5時45分には,学会の早朝教育コースがスタートする。5時には起床し,ホテルからのシャトルバスに乗らないと講演に間に合わない。会場入口でIDを登録テキストと提出用の講演評価表を受け取り会場内にはいると,すでに500名をこえる受講者が席を埋めている。これからが今日の学会の始まりだ。
今年のAUAは陽春のカリフォルニア・アナハイムのコンベンションセンターで6月2日から7日まで,参加者16,000人(推定)を集めて開催された。日本人参加者は約250名と聞いたが,例年になく東洋系(中国,韓国)の参加者が目立った。私は1972年のAUA(ワシントン)に初参加して以来,毎年努めて出席するようにしている。何時の学会も,新しい学問的な刺激と参加者のひたむきな泌尿器科学への情熱が肌に伝わり,職業としての医学を私に促してくれるからである。
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