病院めぐり
下関市立中央病院泌尿器科
安井 平造
pp.187
発行日 1999年2月20日
Published Date 1999/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413904498
- 有料閲覧
- 文献概要
下関市は,本州の最西端に位置する山口県の先端にあります。下関は,三面を海に囲まれ,関門海峡に接する港町として,古くより交通の要所・分化の交流点として栄えてきました。
先史時代には,市の北西部の海辺を中心に大陸文化の影響を受け,多くの遺跡や出土品が発掘され,弥生の土笛が特に有名です。また,歴史変動期の数々の物語の舞台ともなっています。源平壇の浦の合戦,巌流島での武蔵と小次郎の決闘,幕末の高杉晋作を始めとする維新の志士たちの足跡などです。明治から戦前にかけては,大陸への玄関港として発展しました。戦後は,新幹線や関門橋の開通によりその位置的優位性を失い,九州への通過点となりつつあります。しかし,対岸に九州を望む関門海峡,巌流島,火の山など自然の景観にも恵まれ,壇の浦・赤間神宮などの源平史跡,長府・功山寺・東行庵などの維新史跡と観光資源にも恵まれています。平成8年に下関海峡メッセが完成し,高さ153mのタワーからの展望も見事です。
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.