小さな工夫
膀胱頸部吊り上げ法における18ゲージ穿刺針の利用
江川 雅之
1
,
宮崎 公臣
1
1藤田記念病院泌尿器科
pp.616-617
発行日 1996年7月20日
Published Date 1996/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413904377
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腹圧性尿失禁は,直接生命を脅かす疾患ではないので,本症の治療を希望する患者の多くは,より侵襲の少ない治療を望んでいる。このような期待に応えるため,従来ステーミー法などの穿刺針を用いた膀胱頸部吊り上げ術が行われている。最近筆者らは,さらに簡便で侵襲の少ない方法を行っているので,その方法と要点について解説する。
使用した材料は,Eickenbergが考案したアンジオメッド社製二重穿刺針セット(Order-No.7530-0010,アンジオメッド社,西ドイツ)のうち,アプリケーターを除いたもの,すなわちステンレス製18ゲージ穿刺針,2-0ナイロン糸およびシリコンチューブである。高価なアプリケーターを購入する必要はなく,後者3点のみの注文も可能である(Order-No.7531-0010)。
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