増刊号特集 泌尿器科外来診療—私はこうしている
Ⅸ.そのほか
外来における滅菌と消毒の実際
坂本 直孝
1
,
内藤 誠二
Naotaka Sakamoto
1
1九州大学大学院医学研究科泌尿器科分野
pp.357-360
発行日 2000年3月30日
Published Date 2000/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902955
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1 はじめに
滅菌とは,全ての微生物を殺すか除菌した状態にすることである。滅菌法は全ての微生物を殺してしまう操作で,おそらく微生物の生存が100万分の1(1×10−6)となる過程であり,火炎法,乾熱法,高圧蒸気法,濾過法,放射線照射法,高周波照射法およびガス法が挙げられる。
消毒とは,人に対して病原性を有する微生物を殺すことであるが,定量的な基準があるわけではない。全てにおいて滅菌が施されることが望ましいが,その対象により消毒法を選択せざるを得ない場合がある(例えば人体や室内など)。消毒法には煮沸法,流通蒸気法,間欠法,紫外線照射法および薬液法が挙げられる。これらの詳細についてはアメリカ疾病防疫センター(Centers for Disease Control:CDC)のガイドラインなどを参照していただきたい(表1)。
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