増刊号特集 泌尿器科外来診療—私はこうしている
Ⅳ.外来小手術のテクニックとコツ
膀胱・尿道異物除去
赤尾 利弥
1
,
羽渕 友則
1
Toshiya Akao
1
1秋田大学医学部泌尿器科
pp.156-158
発行日 2000年3月30日
Published Date 2000/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902912
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1 はじめに
膀胱・尿道異物の多くは,自慰目的で使用されたものが誤って経尿道的に尿道,膀胱に入ったものである。これまで,体温計,鉛筆,ロウソク,割り箸,ヘア・ピン,針,植物の茎,ビニール製品などが報告されている1)。医原性のものとしてカテーテル類の迷入も多い。その他,膀胱壁や尿道壁を穿通して異物となるものもあり,手術時に用いた絹糸やガーゼ,経口摂取した骨などの不消化物が小腸下部やS状結腸との瘻孔を通して膀胱異物となったことが報告されている1)。
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