海外事情
英国留学体験記(2)
藤山 千里
1
1佐賀医科大学泌尿器科
pp.88-89
発行日 2000年1月20日
Published Date 2000/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902839
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私が,こうして「臨床泌尿器科」に海外事情の頁をいただけるのは,東京慈恵会医科大学の大西先生のご推薦があったからです。先生とは1999年グラスゴーでの英国泌尿器科学会(BAUS)でお会いしました。欧州泌尿器科学会(EAU)や米国泌尿器科学会(AUA)では,数多くの日本人の先生方が参加されていましたが,グラスゴーでは日本人は私たち2人だけでした。今回は英国の泌尿器科事情をお話ししたいと思います。
まず,英国ではとても重要事項の称号の話です。泌尿器科医は外科であり,英国では外科医はDr.ではなく,Mr.と呼ばれます。英国の開業医のあり方は,数人の医師が集まって,ビル内でgeneralpracticeと呼ばれる診療センターを作るのが一般的なようです。その中で,Mr.と呼ばれることはDr.よりも地位が上です。これは,医学部を卒業して,さらに外科大学に行く必要があるためのようです。ただ,私が聞いたところによると,オックスフォード大学とケンブリッジ大学だけはこれが免除となるようです。英国の中にあっては,この2つの大学は本当に特別扱いをされています。
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