小さな工夫
Double-J stentの簡単な挿入・交換法
八木 静男
1
,
速見 浩士
1
1鹿児島大学医学部泌尿器科
pp.272-273
発行日 1999年3月20日
Published Date 1999/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902542
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泌尿器科疾患以外にも,外科的あるいは産婦人科的疾患によりparmanentにdouble-J stent(以下,DJS)留置を余儀なくされる患者が少なくない。この際に,仙骨硬膜外麻酔下に内視鏡を用いて交換を行っている施設が多いと思われる。筆者らは,Internal Endoureterotomy Stent Set®(Cook Urologial)に付属しているpositioner(7Fr,50cm)およびrelease sleave(10Fr,40cm)を用いて,透視下に簡単でしかも確実にDJS交換を行いうる方法を見出し,好んで用いているので紹介する。この方法では内視鏡操作がごく短時間で済み,麻酔も尿道麻酔のみで十分である。本法は初回留置にも適用できる。以下にこの方法の要点について述べる。
まず,外陰部を十分に消毒後,キシロカインゼリー(男性10〜15g,女性5〜10g)による尿道麻酔後,軟性膀胱ファイバー下に旧DJSを外尿道口まで引き抜く。再消毒の後,旧DJS内腔に0.032inchラジフォーカスガイドワイヤー®(テルモ)を挿入し,旧DJSを抜去する。
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