小さな工夫
有溝ゾンデを用いた膀胱全摘標本の尿管切開
大橋 正和
1
,
石川 博通
1
1東京歯科大学市川総合病院泌尿器科
pp.976
発行日 1998年11月20日
Published Date 1998/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902463
- 有料閲覧
- 文献概要
全摘した膀胱の切り開き方として,膀胱癌取扱い規約には,「原則として尿道断端より尿道前壁,膀胱前壁を正中線に沿って頂部まで切り開く。次に左右の尿管に沿って尿管口とともに膀胱壁を切り開く」とある1)。この尿管を膀胱壁とともに切り開く作業は,意外と難しいものである。筆者らは有溝ゾンデを用いて上記の作業を行っており,有用と思われるのでここに紹介する。
有溝ゾンデは図1のように半円状の溝があるゾンデであり,脳外科領域で硬膜を切開する際に硬膜の下に挿入し,脳,脊髄を保護するためのゾンデである。
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.