Japanese
English
特集 排尿障害を診る—検査と治療
内科的排尿障害—特に高齢者の問題を中心として
Voiding Disorders in Elderly Patients
遠藤 英俊
1
,
下方 弘史
2
,
安藤 富士子
2
,
井口 昭久
3
Hidetoshi Endo
1
1国立療養所中部病院老年科
2国立長寿医療研究センター疫学研究部
3名古屋大学医学部老年科
1Department of Geriatrics, National Chubu-Hospital
キーワード:
排尿障害
,
老年者
Keyword:
排尿障害
,
老年者
pp.1011-1014
発行日 1996年12月20日
Published Date 1996/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901947
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高齢者の排尿障害は尿失禁,尿閉,頻尿などのほか,種々の加齢による病態が作用している。ADL障害による排尿障害,排便障害による失禁,薬物による排尿障害,脳血管障害による失禁,老人性痴呆による失禁などである。痴呆性には大きく分けて脳血管性痴呆とアルツハイマー型痴呆があるが,近年,後者の比率が大である。痴呆による尿失禁は主に知能低下や見当識障害からくる機能性尿失禁である。一部の周辺症状は脳代謝改善剤,脳循環改善剤が有効であることがある。また,高齢者の排尿障害において在宅医療も重要なテーマである。
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