病院めぐり
日本赤十字社和歌山医療センター泌尿器科
岩村 博史
pp.537
発行日 1996年6月20日
Published Date 1996/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901846
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日本赤十字社和歌山医療センターは全国赤十字病院の中でも歴史が古く,4番目の赤十字病院として明治38年4月に現在の和歌山市役所の位置に設立された。開設当初は内科と外科の50床より開始し,明治43年には現在の小松原に新築移転し,病床数も100床に増床された。戦時中には陸軍病院としての任務を果たしたが,不幸にも昭和20年の和歌山大空襲で焼失した。その後先人たちの努力により復興,発展してゆき、平成7年6月には新病棟の完成とともに病床数も800床から850床に増床され,また国際貢献も評価され,和歌山赤十字病院より日本赤十字社和歌山医療センターと拝命された。
泌尿器科は昭和21年皮膚泌尿器科として開設され,初代医長には三国友吉先生が就任した。その後昭和48年に皮膚科との独立を契機に部長に昇任,昭和58年まで36年間在任された。後任には京都大学より桐山啻夫先生が着任,泌尿器科の発展に尽力され,平成7年5月に退職された。その後林正副部長が三代目部長として昇格して現在に至っている。スタッフは林部長以下,岩村,前田,中野の三人の医師及び高見研修医の計五人で日常の業務をこなしている(1996年3月現在)。泌尿器科病棟は新病棟のの12階に50床を有しているが常に満床の状態にあり,緊急入院の場合13階の特別室に入院してもらう事もしばしばである。
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