画像診断
超音波画像上,前立腺癌との鑑別に苦慮した肉芽腫性前立腺炎の1例
須山 一穂
1
,
頴川 晋
1
,
内田 豊昭
1
1北里大学医学部泌尿器科教室
キーワード:
前立腺炎
,
膀胱内注入療法
,
BCG
Keyword:
前立腺炎
,
膀胱内注入療法
,
BCG
pp.880-881
発行日 1995年10月20日
Published Date 1995/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901619
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患者 42歳,男性。
主訴 無症候性血尿。
既往歴 表在性乳頭状膀胱腫瘍を認めたため1993年3月経尿道的膀胱腫瘍切除術を施行した。病理組織所見は,移行上皮癌,stage PT1,Grade 2であった。直腸診上,正常所見であり,硬結などの異常所見を認めなかった。
現病歴術後 20日目より BCG 40mg(Tokyo strain)を生理食塩水40 m/に溶解し,週1回6週にわたり膀胱内注入を行った。4回目施行時,軽度の残尿感を認めるもすぐに軽快した。6回目施行時には,37℃台の発熱を認めたが自然消退した。治療施行4か月目の直腸診上,前立腺中央部に明らかな硬結節を触知した。
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