増刊号特集 泌尿器科病棟マニュアル—ベッドサイドの検査と処置・私はこうしている
術前・術後1週間の患者管理
陰茎プロステーシスまたは人工尿路括約筋の設置手術
藤野 淡人
1
,
岡本 重禮
1
1聖路加国際病院泌尿器科
pp.187-189
発行日 1995年3月30日
Published Date 1995/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901483
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1 術前のポイント
1.インフォームドコンセント
a)当然のことであるが,まず手術の適応,意義,必要条件などにつき説明する。次いで陰茎プロステーシス,ノンインフレータブル(NIPP)主たはインフレータブル(IPP;図1),あるいは人工尿路括約筋(図2)の構造,原理,操作法を説明する。メーカーが分かり易いパンフレットや実物モデルを提供してくれるので,それらを用いるとよい。
b)手術そのものに伴う各種リスクは他の手術と同様である。それに加えて術後合併症,特にプロステーシス感染,穿孔,侵蝕,水腎症や反復性腎盂腎炎(人工括約筋),そして,人工臓器そのものの故障(product failure)などについて説明し,理解を得ておく。
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.