小さな工夫
逆行性根治的前立腺摘除術におけるdorsal vein complex 処理法
頴川 晋
1
,
横山 英二
1
1北里大学泌尿器科
pp.705
発行日 1994年8月20日
Published Date 1994/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901279
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逆行性根治的前立腺摘除術において,dorsal veincomplexの処理は,術中出血のコントロールやその後の手術操作に大きな影響を及ぼす極めて重要な手技である。筆者らは,lateral pelvic fasciaを穿通し尿道とdorsalvein complexとの間に鉗子を通した後,肋骨固定などに用いるワイアーを通し,これを頭側に引き上げその後の処置を行うようにしている(図1,2)。この手技を用いると,ワイアーにより自然に尿道とdorsal vein complexが頭側方向に分離され,のりしろが十分とれるようになるため同complexの結紮,切断などの処理がきわめて容易になる
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