病院めぐり
警友病院泌尿器科
井沢 明
pp.260
発行日 1994年3月20日
Published Date 1994/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901143
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当院は過激な勤務を強いられる県下警察職員およびその家族の健康増進を目的として,財団法人神奈川県警友会を設立母体とし,1934年開設されました。当時は診療科8科.病床数56,職員80名,その後幾度かの増,改築を経て,現在は13科,351床,常勤医師48名,常勤総職員452名です。開設当初は警察の職域病院としての色彩が濃厚だったようですが,その後の診療活動を通じて地域住民にも親しみを持たれるようになり,現在では警察関係患者の占める割合は約5%で,地域の中核病院としての役割りが中心となってきているようです。度重なる内部の改造,医療機器の導入により診療水準は保っていると思われますが,現在の建物は老朽化,狭小がいかんともし難く,新病院建設が長年の懸案でした。新病院は横浜みなとみらい地区に移転新築が決定,平成5年2月に着工し,平成7年10月開院予定となっています。新病院の場所も国立国際会議場わきの一等地なのですが,山下公園,中華街,外人墓地といった横浜の象徴にとり囲まれた現在地を離れるのを,寂しく思っている職員が多いようです。
泌尿器科は開院時に皮膚泌尿器科として開設され,1963年の病院増築時に当時の皮膚泌尿器科部長大森先生の御努力により泌尿器科,皮膚科が分離独立,大森先生が泌尿器科部長に就任されました。以後土肥部長,稲富部長を経て,1980年より現在の井沢が部長を務めています。
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