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手術手技 泌尿器科医に役立つ他科領域の手術・15
腟式(膀胱瘤)骨盤内手術手技
Vaginal Pelvic Operative Procedures for Cystocele
工藤 隆一
1
,
山内 修
1
,
伊東 英樹
1
Ryuichi Kudo
1
,
Osamu Yamauchi
1
,
Eiki Ito
1
1札幌医科大学産婦人科学講座
1Department of Obstetrics and Ginecology, Sapporo Medical College
キーワード:
骨盤内手技
,
膀胱瘤
Keyword:
骨盤内手技
,
膀胱瘤
pp.195-202
発行日 1994年3月20日
Published Date 1994/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901130
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膀胱瘤は多くは高齢者に発生し,しかも膀胱瘤は単独で出現することは少なく骨盤底の泌尿・生殖器の支持,懸垂装置である靱帯,筋膜と骨盤底筋の弛緩が主な原因であることから,多くは子宮下垂・脱などの性器下垂・脱を伴う。したがって,膀胱瘤に対する手術は同時にこれらの性器下垂・脱に対する手術を行う必要性があり,性器に対する手術をぬいては考えられない。次に膀胱瘤を含む性器下垂・脱は高齢者に発生することから,高齢化社会に伴い,今後一層本疾患に対して手術を要する症例が増加すると共に,高齢者故に手術侵襲が少ない膣式手術の有用性が考えられる。また本疾患への手術では術後の再脱出なども問題で,このことに対する対策を考えたうえでの手術が必要であり,このような考えに立って以下の種々の術式について述べる。
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