小さな工夫
紙おむつを用いた排尿時膀胱撮影
西村 泰司
1
,
中村 はるみ
2
1日本医科大学泌尿器科学教室
2水町クリニック
pp.536
発行日 1991年6月20日
Published Date 1991/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900387
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高層ビル内での診療は,たとえ種々の設備が整った広い医療施設であっても,すぐ隣はオフィスであり,また仕事の合間に受診するなどの理由から,大学病院とは大分雰囲気が異なる.例えば膀胱鏡検査にしても,本当の適応であっても多少の抵抗があり,常々やりにくさを感じながら検査をしている.まして20歳前後の女性で,既往歴,静脈性腎盂造影の所見から,かなり高い確率で膀胱尿管逆流がありそうだと思っても,排尿時膀胱撮影を行うには,説明する医師,検査を受ける患者の両者とも,ちょっとした勇気がいる.
今回大人用おむつを用いて,あまり患者が羞恥心を感ぜずに排尿時膀胱造影を行う工夫を考案したので報告する.
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