増刊号特集 外来泌尿器科マニュアル—私はこうしている
膀胱尿道鏡所見
三木 誠
1
1東京医科大学泌尿器科
pp.166-168
発行日 1991年5月30日
Published Date 1991/5/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900364
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膀胱鏡を盲目的に膀胱まで挿入し,膀胱内だけを観察する方法は,女性では許されても男性では許されない.男性では尿道と膀胱の内視鏡検査は,一連の検査として行うべきである.特に前立腺疾患などが疑われる場合は,17〜22Fのシースに0〜30度の視野方向(使用するレゼクトスコープと同じものがよい)のスコープをいれて,尿道内腔を充分観察しつつ挿入すべきである.そして膀胱に入ったらスコープを側視鏡に換えて膀胱内をゆっくり観察する.
まず頂部,ついで前壁,左側壁,右側壁をそれぞれ奥から手前膀胱頸部まで見て,さらに後壁を見て,最後に尿管口周辺を含め三角部を丁寧に観察する.
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