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特集 泌尿器系疾患の和漢薬治療
Ⅰ.和漢診療学からみた病態の把握と認識
Recognition of Pathological Condition in Japanese Oriental Medicine (Kampo),and its Application to Urological Diseases
寺澤 捷年
1
Katsutoshi Terasawa
1
1富山医科薬科大学付属病院和漢診療部
1Department of Oriental Medicine, Toyama Medical and Parmaceutical University Hospital
キーワード:
和漢薬
,
和漢診療
,
泌尿器科疾患
Keyword:
和漢薬
,
和漢診療
,
泌尿器科疾患
pp.279-282
発行日 1991年4月20日
Published Date 1991/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900287
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はじめに
和漢診療学に基づく治療は非特異的なもので,ある特定の漢方方剤が泌尿器科領域に限って用いられるというものではない.逆に言えば,あらゆる漢方方剤が泌尿器科疾患に応用されうるものである.
和漢診療学の体系は気血水論・五臓論・陰陽論などによって構成されているが,これらの概念を理解することによって,様々な臨床応用のヒントが得られる.そこで,本稿ではこれらの基本的概念の中から泌尿器科疾患の治療に是非とも必要と考えられる概念をとりあげて概説を試みたい.
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