Japanese
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綜説
褐色細胞腫の診療における最近の問題点
Recent Progress in Clinical Studies of Pheochromocytoma
鈴木 唯司
1
Tadashi Suzuki
1
1弘前大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, School of Medicine,Hirosaki University
pp.7-16
発行日 1990年1月20日
Published Date 1990/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900001
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はじめに
褐色細胞腫は高血圧症の0.4〜0.5%を占めるといわれるにすぎないが,臨床的にはいろいろの興味ある問題点を含んだ腫瘍である。
最近では,カテコールアミンの精密な測定と部位診断におけるCT,シンチグラフィーの開発によりその診断は一層確実なものとなり,そのために腫瘍の摘出も種々の工夫が重ねられ安全に行われるようになった。しかし,現在なお解決されなければならない問題がいくつか残されている。そこで,これらの問題を中心に,治験例をも含めて最近の報告を紹介しながら論じてみたい。
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