特集 泌尿器科医のための核医学―正しく理解して潮流に乗れ!
〈これからの核医学検査・治療〉
褐色細胞腫・パラガンクリオーマに対する211At-MABG治療
小早川 雅男
1
,
野村 香織
2
1福島県立医科大学医療研究推進センター
2福島県立医科大学ふくしま国際医療科学センター 先端臨床研究センター
キーワード:
褐色細胞腫
,
PCC
,
パラガングリオーマ
,
PGL
,
211At-MABG
Keyword:
褐色細胞腫
,
PCC
,
パラガングリオーマ
,
PGL
,
211At-MABG
pp.384-390
発行日 2024年5月20日
Published Date 2024/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413208140
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▶ポイント
・211At-AMBGはα線を放出する放射性同位体211Atを標識した低分子化合物であり,NETを介して褐色細胞腫・パラガングリオーマに集積する.
・211Atの半減期は7.2時間であり,放出されるα線のエネルギーが高く,その飛程は数ミクロンと非常に短いことから,211At-AMBGによる強い抗腫瘍効果と非標的臓器への毒性の低減が期待されている.
・福島県立医科大学ではfirst-in-humanの第Ⅰ相臨床試験として最大耐量と推奨用量決定を目的とした用量漸増の医師主導治験を実施中である.
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